先日「このブログの専門用語の意味が分からん」とご指摘頂いたので、今日は為替の必須用語とシストレに出てくる用語をご説明したいと思います。
■ポジション
買い建てあるいは売り建ての持ち高のこと。
■ロング
基軸の通貨のこと。
USDJPYを新規で買った場合「ドル円のロングポジションを保有した」などといいます。
■ショート
基軸でない通貨のこと。
USDJPYを新規で売った場合「ドル円のショートポジションを保有した」などといいます。
■エントリー
新規でポジションを建てること。
■イグジット
ポジションを決済すること。
■スリッページ
注文価格と約定価格との差の許容値。
為替売買をインターネットで行っている以上注文時と約定時に誤差が生まれる。
この誤差の許容値がスリッページである。小さくするほど約定しにくくなる。
■ストップロス、ロスカット、損切り
許容できない金額まで含み損が膨らんだとき決済すること。
■テイクプロフィット、利食い
含み益を持ったポジションを決済し利益確定させること。
■ナンピン、難平
含み損が出ている時に買い増すこと。平均約定レートを下げる効果がある。
例えば100円でドル円をロングを新規に保持した後に99円になった場合、100円になるまでは含み損が出る
ことになる。しかし、99円で再度ロングポジションを追加で建てた場合、平均約定レートは99.5円になる。
すなわち、99.5円まで円安になればトントンになるのである。
しかし、含み損があるときに追加投資するとレバレッジが高くなりやすいので注意が必要である。
■ピラミッティング
含み益が出ている時に買い増すこと。トレンドに乗ったときに高額な利益を得られる。
但し、高値掴みになってしまうことが多く、検証した結果の期待値が高い場合で無いと失敗することが多いため
注意が必要。
■ポジションサイジング
レバレッジやナンピン、ピラミッティング等ポジションの数を調整する手法をいう。
すなわち、資産管理のことである。
■ストラテジー
エントリー手法、イグジット手法、ポジションサイジングのワンセットをいう。
エントリー、イグジットの手法として有名なものに、「ゴールデンクロス」、「タートルズブレークアウト」、
「3点チャージ」等がある。
ポジションサイジングの手法として有名なものに「マーチンゲール手法」等がある。
■勝率
そのままの意味。損大利小にすれば簡単に勝率が上がるので、高ければいいというものではない。
■プロフィットファクター(PF)
総利益額÷総損失額
PFが高いストラテジーは回数をこなせばこなすほど儲かることになる。
逆にPFが高くても余り売買出来ないストラテジーではあまり儲からないことになる。
■ペイオフレシオ
平均利益÷平均損失
損小利大のストラテジーかどうかを測る指標。
これと勝率が高ければ破産しにくいストラテジーなので、レバレッジを大きく効かせられる。
■最大ドローダウン
最大累積損失額÷最高口座残高
ストラテジーの最大リスクを測る指標。これが小さいほど安全なストラテジーであると言える。
その他、たまに出てくる用語
■標準偏差
データのバラつきを表す確率論の用語。
x1~xnのデータの場合、
√{(x1-ave)^2+…+(xn-ave)^2}
(aveはx1~xnの平均)
で求められる。
■偏差値
学生の成績の良し悪しにも用いられている値で、データがどれだけ他の値より飛びぬけて良い/悪いを判断する
指標。
10 × (xi - ave)/(標準偏差) + 50
で求められる。
50は平均値と同一のデータを表し、70以上、30以下は全体の上位/下位5%を表す。
■大数の法則
確率論の法則で、回数を増やすほど理論確率通りに物事は落ち着いていくというもの。
■区間推定
確率論の理論で、実確率が理論確率に比べどれだけばらつくかを推定するもの。
■t検定
確率論を用いた検定方法で、ある状況と、もう一つのある状況が確率論的に異なる状況なのか、それともそうとは
いえないのかを判定する検定方法。
よく、新発売の製品の満足度アンケートなんかで、2つの商品の評価を比較したりするのに使われる。
■χ二乗検定
確率論を用いた検定方法で、ある状況と、もう一つのある状況が確率論的に異なる状況なのか、それともそうとは
いえないのかを判定する検定方法。
よく、新薬の効能が従来品と新商品とで比較して優位性があるかどうかを判定するときに用いられる。
■プロスペクト理論
どういう領域の理論なのか不明なのですが、「行動ファイナンス理論」のひとつで、 「得の領域では
低い確率を高く見積もり、損の領域では高い確率を低く見積もることで、損失を利益より過大に見積もって
しまう」という理論です。
誤解を恐れずに言えば、人間は負けるのが嫌いなので利食いはすぐしてしまうが、損切りはなかなかできない
と言い換えることができます。
追加した方がいい用語が出てきたら、新しくブログを建てるのではなくこのページを更新していこうと思います。
2013年1月29日火曜日
2013年1月15日火曜日
MetaTrader4の使い方(3)
今回は何かEAを提供したいなと思い、取引履歴を表示するEAを作成しました。
EA(Expert Adviser)初心者の方は使い方を下のほうにつけておいたのでご覧下さい。
■概要
まずはどんなもんなのかごらん頂きましょう。
このように取引履歴をプロットすることができます。
■インポートする取引履歴について
インポートする取引履歴ですが、
Buy/Sell , Entry Rate , Entry Time , Exit Rate , Exit Time
の順にカンマ区切りCSVで読み込ませてください。
なお、ファイルは
MetaTraderフォルダ\experts\files
におくと読み込んでくれます。
■パラメータについて
①FileName = ""
必ず設定しないといけないパラメータです。
ファイルの名前を入力してください。
②Delimiter = ","
csvファイルの区切り文字を入力します。
③InputGMT = 9
インポートするファイルのグリニッジ標準時間との誤差です。
私はクリック証券を使っているので、GMT=+9(東京)としています。
④InputSummerTime = false
インポートするファイルの時間がサマータイムを採用している国の時間かどうかのフラグです。
日本はサマータイムを採用していないのでfalseとしています。
⑤InputUS_SummerTime = false
インポートするファイルがサマータイムを採用している国の時間で書かれている場合、ニューヨーク式の
サマータイムかヨーロッパ式のサマータイムかを設定するフラグです。
ヨーロッパ式のサマータイムを採用している場合はfalseに設定してください。
なお、InputSummerTime=falseとしている場合は無視します。
⑥MT4GMT = 9
インポートするMT4で採用されているグリニッジ標準時間との誤差です。
私は121証券のMT4を使っているので+9にしています。
ODLなら0、FXDDやAlpariなら+2を入れてください。
⑦MT4SummerTime = false
インポートするMT4でサマータイムを採用しているかどうかのフラグです。
私は121証券のMT4を使っているのでfalseにしています。
ODLならfalse、FXDDやAlpariならtrueを入れてください。
⑧MT4US_SummerTime = false
MT4がサマータイムを採用している場合のみ設定の必要があるパラメータです。
ニューヨーク式のサマータイムかヨーロッパ式のサマータイムかを設定します。
ヨーロッパ式のサマータイムを採用している場合はfalseに設定してください。
FXDDならtrue、Alphariならfalseを設定してください。
⑨LineWidth = 1
エントリーポイントとイグジットポイントをつなぐ線の太さです。
オススメはデフォルト。
⑩EntryArrowStyle = 5
エントリーポイントをどのように表示するかを設定します。
http://googolyenfx.blog18.fc2.com/blog-entry-73.html
をご覧下さい。
(googolyenさんまた掲載させて頂きました。いつもありがとうございます。)
⑪ExitArrowStyle = 5
イグジットポイントをどのように表示するかを設定します。
http://googolyenfx.blog18.fc2.com/blog-entry-73.html
をご覧下さい。
(googolyenさんまた掲載させて頂きました。いつもありがとうございます。)
⑫ArrowSize = 2
エントリーポイントとイグジットポイントの表示サイズを設定します。
■EAのダウンロード
EAを添付します。
ファイルストレージを持っていないので、「mq4」拡張子を「jpg」拡張子に変換して下に添付してあります。
私が使っているウェブリブログはjpg画像ならアップできるからです。
右クリックでダウンロードした後、拡張子を「jpg」から「mq4」に書き換えて使ってください。
■EAの使い方
まず、C:\Program FilesにあるMetaTraderのフォルダを開いてください。
この中のExpertフォルダを開くと以下のようになっています。
ダウンロードしたファイルをコンパイルします。
MT4上で「F4」キーを押してください。
下のような画面(Meta Editorといいます)が開きます。
Navigaterウィンドウが\メタトレーダのフォルダ\Expertと連動しています。
もし表示されていなければNavigaterウィンドウ表示ボタンを押してください。(①)
Navigaterウィンドウから先ほどおいたファイルをダブルクリックで開いてください。(②)
開いたらコンパイルします。(③)
そうするとMeta Trader上にEAが出来上がります。
丸印の部分をダブルクリックしてみましょう。
下のようなウィンドウが開きます。
自動売買プログラムの場合は「Allow Live Trading」にチェックを入れましょう。
但し、リアル口座の場合は自動売買がスタートしてしまうので細心の注意を払って下さい。
でも口座なら気にすることなくポチッとしておきましょう。
なお、私が今回公開しているEAは自動売買システムじゃないので関係ないです。
次に「パラメータの入力」タブを開いてパラメータを設定しましょう。
私のEAの場合は「FileName」というパラメータにインポートするファイル名を入力しないといけないので
ファイル名を記入して下さい。
OKを押してちょっとだけチャートを触ると取引履歴がプロットされます。
もし表示されない方はチャート右上のマークを確認してみてください。
下の図のように「×」が表示されていませんか?
もし表示されていたらツールバー上のExpert Adviserというボタンを押してください。
すると以下のような表示に変わります。
これでうまくいくはずです。
EA(Expert Adviser)初心者の方は使い方を下のほうにつけておいたのでご覧下さい。
■概要
まずはどんなもんなのかごらん頂きましょう。
■インポートする取引履歴について
インポートする取引履歴ですが、
Buy/Sell , Entry Rate , Entry Time , Exit Rate , Exit Time
の順にカンマ区切りCSVで読み込ませてください。
なお、ファイルは
MetaTraderフォルダ\experts\files
におくと読み込んでくれます。
■パラメータについて
①FileName = ""
必ず設定しないといけないパラメータです。
ファイルの名前を入力してください。
②Delimiter = ","
csvファイルの区切り文字を入力します。
③InputGMT = 9
インポートするファイルのグリニッジ標準時間との誤差です。
私はクリック証券を使っているので、GMT=+9(東京)としています。
④InputSummerTime = false
インポートするファイルの時間がサマータイムを採用している国の時間かどうかのフラグです。
日本はサマータイムを採用していないのでfalseとしています。
⑤InputUS_SummerTime = false
インポートするファイルがサマータイムを採用している国の時間で書かれている場合、ニューヨーク式の
サマータイムかヨーロッパ式のサマータイムかを設定するフラグです。
ヨーロッパ式のサマータイムを採用している場合はfalseに設定してください。
なお、InputSummerTime=falseとしている場合は無視します。
⑥MT4GMT = 9
インポートするMT4で採用されているグリニッジ標準時間との誤差です。
私は121証券のMT4を使っているので+9にしています。
ODLなら0、FXDDやAlpariなら+2を入れてください。
⑦MT4SummerTime = false
インポートするMT4でサマータイムを採用しているかどうかのフラグです。
私は121証券のMT4を使っているのでfalseにしています。
ODLならfalse、FXDDやAlpariならtrueを入れてください。
⑧MT4US_SummerTime = false
MT4がサマータイムを採用している場合のみ設定の必要があるパラメータです。
ニューヨーク式のサマータイムかヨーロッパ式のサマータイムかを設定します。
ヨーロッパ式のサマータイムを採用している場合はfalseに設定してください。
FXDDならtrue、Alphariならfalseを設定してください。
⑨LineWidth = 1
エントリーポイントとイグジットポイントをつなぐ線の太さです。
オススメはデフォルト。
⑩EntryArrowStyle = 5
エントリーポイントをどのように表示するかを設定します。
http://googolyenfx.blog18.fc2.com/blog-entry-73.html
をご覧下さい。
(googolyenさんまた掲載させて頂きました。いつもありがとうございます。)
⑪ExitArrowStyle = 5
イグジットポイントをどのように表示するかを設定します。
http://googolyenfx.blog18.fc2.com/blog-entry-73.html
をご覧下さい。
(googolyenさんまた掲載させて頂きました。いつもありがとうございます。)
⑫ArrowSize = 2
エントリーポイントとイグジットポイントの表示サイズを設定します。
■EAのダウンロード
EAを添付します。
ファイルストレージを持っていないので、「mq4」拡張子を「jpg」拡張子に変換して下に添付してあります。
私が使っているウェブリブログはjpg画像ならアップできるからです。
右クリックでダウンロードした後、拡張子を「jpg」から「mq4」に書き換えて使ってください。
■EAの使い方
まず、C:\Program FilesにあるMetaTraderのフォルダを開いてください。
この中のExpertフォルダを開くと以下のようになっています。
ダウンロードしたファイルをコンパイルします。
MT4上で「F4」キーを押してください。
下のような画面(Meta Editorといいます)が開きます。
Navigaterウィンドウが\メタトレーダのフォルダ\Expertと連動しています。
もし表示されていなければNavigaterウィンドウ表示ボタンを押してください。(①)
Navigaterウィンドウから先ほどおいたファイルをダブルクリックで開いてください。(②)
開いたらコンパイルします。(③)
そうするとMeta Trader上にEAが出来上がります。
下のようなウィンドウが開きます。
自動売買プログラムの場合は「Allow Live Trading」にチェックを入れましょう。
但し、リアル口座の場合は自動売買がスタートしてしまうので細心の注意を払って下さい。
でも口座なら気にすることなくポチッとしておきましょう。
なお、私が今回公開しているEAは自動売買システムじゃないので関係ないです。
次に「パラメータの入力」タブを開いてパラメータを設定しましょう。
私のEAの場合は「FileName」というパラメータにインポートするファイル名を入力しないといけないので
ファイル名を記入して下さい。
OKを押してちょっとだけチャートを触ると取引履歴がプロットされます。
もし表示されない方はチャート右上のマークを確認してみてください。
下の図のように「×」が表示されていませんか?
もし表示されていたらツールバー上のExpert Adviserというボタンを押してください。
すると以下のような表示に変わります。
これでうまくいくはずです。
2013年1月10日木曜日
さて、今回は以前記載したMetaTraderの使い方第二弾です。今回はIndicatorの使い方について書いてみようと思います。
MetaTraderでは、他社のトレード用ツールと同様Indicatorを表示させることができます。
結構様々なIndicatorがあるため、これだけでも結構重宝します。
移動平均やストキャス、MACDなどどのツールでも付いているものから、一目均衡、DMI、ATR等が付いていたり、株では付いてるけどFXでは珍しいWilliam's Percent Range等もあります。
しかし、MetaTraderの本当に便利なところは、このIndicator自体を作れるところです。
WEBを検索するといろんな人が本当にいろんなインジケータを作っているのでそれを拾ってくるだけでインジケータが無限に増えます。
それを探してきて自分であれこれ駆使して使ってみるとシステムトレードの幅が広がります。
拾ってくる方法はここでは特に触れませんが、拾ってきたIndicatorの使い方をご紹介します。
①.mq4若しくは.ex4ファイルを
C:\Program Files\MetaTrader 4\experts\indicators
に置く。
②.mq4ファイルの場合コンパイルしないといけません。
mq4ファイルをダブルクリックしてMetaEditorを開きます。
右のNavigatorウィンドウから拾ってきたmq4ファイルを選択して開き、コンパイルします。
③MetaTraderの方のNavigatorウィンドウからCustom Indicatorを選択し、その中からダウンロードしたインジケータ
を選択します。
さて、コンパイルするときにファイルを見るとc言語のようなもので書かれていることがわかると思います。
正確にはmeta languageという言語で書かれていますが、c言語の派生語なのでcがわかる方は問題なく取り組めると思います。
ちょこちょこっと直せば自分色のインジケータにどんどん加工することができます。
ただ、meta language独特の関数や変数については、英語のヘルプだと読むのが大変なので下記サイトが大変便利です。
MetaTraderでは、他社のトレード用ツールと同様Indicatorを表示させることができます。
結構様々なIndicatorがあるため、これだけでも結構重宝します。
移動平均やストキャス、MACDなどどのツールでも付いているものから、一目均衡、DMI、ATR等が付いていたり、株では付いてるけどFXでは珍しいWilliam's Percent Range等もあります。
しかし、MetaTraderの本当に便利なところは、このIndicator自体を作れるところです。
WEBを検索するといろんな人が本当にいろんなインジケータを作っているのでそれを拾ってくるだけでインジケータが無限に増えます。
それを探してきて自分であれこれ駆使して使ってみるとシステムトレードの幅が広がります。
拾ってくる方法はここでは特に触れませんが、拾ってきたIndicatorの使い方をご紹介します。
①.mq4若しくは.ex4ファイルを
C:\Program Files\MetaTrader 4\experts\indicators
に置く。
②.mq4ファイルの場合コンパイルしないといけません。
mq4ファイルをダブルクリックしてMetaEditorを開きます。
右のNavigatorウィンドウから拾ってきたmq4ファイルを選択して開き、コンパイルします。
③MetaTraderの方のNavigatorウィンドウからCustom Indicatorを選択し、その中からダウンロードしたインジケータ
を選択します。
さて、コンパイルするときにファイルを見るとc言語のようなもので書かれていることがわかると思います。
正確にはmeta languageという言語で書かれていますが、c言語の派生語なのでcがわかる方は問題なく取り組めると思います。
ちょこちょこっと直せば自分色のインジケータにどんどん加工することができます。
ただ、meta language独特の関数や変数については、英語のヘルプだと読むのが大変なので下記サイトが大変便利です。
登録:
投稿 (Atom)