2013年1月29日火曜日

TAのブログで使われる用語の説明

先日「このブログの専門用語の意味が分からん」とご指摘頂いたので、今日は為替の必須用語とシストレに出てくる用語をご説明したいと思います。

■ポジション
 買い建てあるいは売り建ての持ち高のこと。

■ロング
 基軸の通貨のこと。
 USDJPYを新規で買った場合「ドル円のロングポジションを保有した」などといいます。

■ショート
 基軸でない通貨のこと。
 USDJPYを新規で売った場合「ドル円のショートポジションを保有した」などといいます。

■エントリー
 新規でポジションを建てること。

■イグジット
 ポジションを決済すること。

■スリッページ
 注文価格と約定価格との差の許容値。
 為替売買をインターネットで行っている以上注文時と約定時に誤差が生まれる。
 この誤差の許容値がスリッページである。小さくするほど約定しにくくなる。

■ストップロス、ロスカット、損切り
 許容できない金額まで含み損が膨らんだとき決済すること。

■テイクプロフィット、利食い
 含み益を持ったポジションを決済し利益確定させること。

■ナンピン、難平
 含み損が出ている時に買い増すこと。平均約定レートを下げる効果がある。
 例えば100円でドル円をロングを新規に保持した後に99円になった場合、100円になるまでは含み損が出る
 ことになる。しかし、99円で再度ロングポジションを追加で建てた場合、平均約定レートは99.5円になる。
 すなわち、99.5円まで円安になればトントンになるのである。
 しかし、含み損があるときに追加投資するとレバレッジが高くなりやすいので注意が必要である。

■ピラミッティング
 含み益が出ている時に買い増すこと。トレンドに乗ったときに高額な利益を得られる。
 但し、高値掴みになってしまうことが多く、検証した結果の期待値が高い場合で無いと失敗することが多いため
 注意が必要。

■ポジションサイジング
 レバレッジやナンピン、ピラミッティング等ポジションの数を調整する手法をいう。
 すなわち、資産管理のことである。

■ストラテジー
 エントリー手法、イグジット手法、ポジションサイジングのワンセットをいう。
 エントリー、イグジットの手法として有名なものに、「ゴールデンクロス」、「タートルズブレークアウト」、
 「3点チャージ」等がある。
 ポジションサイジングの手法として有名なものに「マーチンゲール手法」等がある。

■勝率
 そのままの意味。損大利小にすれば簡単に勝率が上がるので、高ければいいというものではない。

■プロフィットファクター(PF)
 総利益額÷総損失額
 PFが高いストラテジーは回数をこなせばこなすほど儲かることになる。
 逆にPFが高くても余り売買出来ないストラテジーではあまり儲からないことになる。

■ペイオフレシオ
 平均利益÷平均損失
 損小利大のストラテジーかどうかを測る指標。
 これと勝率が高ければ破産しにくいストラテジーなので、レバレッジを大きく効かせられる。

■最大ドローダウン
 最大累積損失額÷最高口座残高
 ストラテジーの最大リスクを測る指標。これが小さいほど安全なストラテジーであると言える。



その他、たまに出てくる用語

■標準偏差
 データのバラつきを表す確率論の用語。
 x1~xnのデータの場合、

 √{(x1-ave)^2+…+(x-ave)^2}
 (aveはx1~xnの平均)

 で求められる。

■偏差値
 学生の成績の良し悪しにも用いられている値で、データがどれだけ他の値より飛びぬけて良い/悪いを判断する
 指標。

 10 × (xi - ave)/(標準偏差) + 50

 で求められる。
 50は平均値と同一のデータを表し、70以上、30以下は全体の上位/下位5%を表す。

■大数の法則
 確率論の法則で、回数を増やすほど理論確率通りに物事は落ち着いていくというもの。

■区間推定
 確率論の理論で、実確率が理論確率に比べどれだけばらつくかを推定するもの。

■t検定
 確率論を用いた検定方法で、ある状況と、もう一つのある状況が確率論的に異なる状況なのか、それともそうとは
 いえないのかを判定する検定方法。
 よく、新発売の製品の満足度アンケートなんかで、2つの商品の評価を比較したりするのに使われる。

■χ二乗検定
 確率論を用いた検定方法で、ある状況と、もう一つのある状況が確率論的に異なる状況なのか、それともそうとは
 いえないのかを判定する検定方法。
 よく、新薬の効能が従来品と新商品とで比較して優位性があるかどうかを判定するときに用いられる。

■プロスペクト理論
 どういう領域の理論なのか不明なのですが、「行動ファイナンス理論」のひとつで、 「得の領域では
 低い確率を高く見積もり、損の領域では高い確率を低く見積もることで、損失を利益より過大に見積もって
 しまう」という理論です。
 誤解を恐れずに言えば、人間は負けるのが嫌いなので利食いはすぐしてしまうが、損切りはなかなかできない
 と言い換えることができます。


追加した方がいい用語が出てきたら、新しくブログを建てるのではなくこのページを更新していこうと思います。

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